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経営企画室

~言語聴覚士座談会~ 多彩な背景を持つ言語聴覚士達が悩みながらも前に進んできたこれまでを語ってくれました

更新日:2023年9月28日

今回は言語聴覚士の二階堂さん、木下さん、斎藤さんに集まっていただき、どんな言語聴覚士が働いているのか、どのように仕事をしているのかをざっくばらんに座談会形式でお話いただきました。

多くの皆様に当院の言語聴覚士の活躍を知っていただけたら幸いです!

(聞き手 経営企画室 高橋)




髙橋:今日は言語聴覚士の二階堂さん、木下さん、斎藤さんに集まっていただきました!

よろしくお願いします。

まずは皆さんが当院に入職されるまでの経緯を教えてもらえますか?


二階堂さん:1,000床近くある急性期の病院に3年ちょっと勤務しておりました。脳神経外科はもちろん、整形外科や泌尿器科、耳鼻科、麻酔科など多くの診療科の患者様の経験をしました。その後、介護老人保健施設で入所や通所リハを経験し、患者様の生活している場である自宅でのニーズに応えたいという想いから病院で訪問リハもできる当院に転職してきました。


斎藤さん:急性期の病院に5年ほど勤めていました。バタバタと忙しく患者様の臨床をしていました。100床前後の規模の病院で転職先を探しており、ゆっくりと患者様と向き合えると思って当院へ転職することにしました。見学した際にはリハ室が整っていたこともよかったです。


木下さん:鹿児島の療養型病院で10年間勤務した後に5年間、専業主婦をしていました。

その後、守谷市に住むこととなって週3回のパート勤務として入職しました。

一人職場ではなく、規模的にも前の病院に似ているところがあって、託児所も使うことができるということで入職を決めました。


座談会の様子(右3名の女性が言語聴覚士です!)



髙橋:皆さん、急性期から療養型、老健まで幅広い経験がありますね!

お互いの経験を活かしあうようなことはできますか?



木下さん:患者様のことで困ったときには相談をしてそれぞれの持つ経験を共有しています。



髙橋:いいですね!話は変わりますが、当院が摂食嚥下領域を病院として

強みにしていきたいという方針なのは知っていますか?



二階堂さん:いつも山口さん(←経営企画室のメンバー)と話し合いをしていたので知ってはいました。


木下さん:びっくりな感じですよね!


斎藤さん:摂食嚥下領域について勉強しなくちゃ…という感じです(笑)



髙橋:病院の方針といわれるとプレッシャーを感じたりもします?



二階堂さん:私はSTの立ち上げでSTを知ってもらうところから始まったので、大きな目標になったことはうれしく思います。

最近始まった嚥下検査入院についてはSTの役割が大きいので、プレッシャーは感じます。

他の職種の協力も課題ですね!



髙橋:病院として摂食嚥下領域を強みにしていくことはもっと全体に浸透させていきます!そのような中で皆さんがやりがいを感じることはどのようなことですか?



斎藤さん:年齢も高齢で施設から入院された方が元の食形態で食事が食べられるようになったのは良かったです!


木下さん:そうだよね。



髙橋:それは患者様も喜んでいました?



二階堂さん・齋藤さん・木下さん:(お互いの顔を見合わせながら)それがね~。

なかなかご本人様とコミュニケーションが取れる方ばかりではないのですが、ご家族様には喜んでもらえています。


木下さん:ご家族様の希望に寄り添うことも多いですね。食べることに対するご家族からの問い合わせはよくあります。



髙橋:お口から食事がとれるかどうかは元の生活に戻ることができるのか大きく左右されますよね。問い合わせをいただけるということはご家族様からも頼りにされている証拠ですね。一方でやりがいの背景には苦労や課題もあると思いますが…



二階堂さん:看護師やナースエイドさんが摂食嚥下について患者さまに安全に提供できることが課題ですね。勉強会も開催して意識が高まって「学んだことを現場で活かしています!」という参加者からのよい反応もいただいています。

ただもっと多くの人に関わってもらいたいので、勉強会の開催も継続していきたいと思います!



髙橋:全員が勉強会に参加するのは勤務としても難しいところもありますしね。

二階堂さんは訪問リハにも従事されていますが、いかがですか?



二階堂さん:訪問リハをやりたいと思ったきっかけは老健で入所や通所で仕事をしていたときに生活している環境や介護者のことも考えると「家に行ってみないとわからない。」と

感じたことです。

実際に訪問リハに従事してみるとご家族様がどこまで協力できるかなどによって大きく生活が変わることを学びました。



髙橋:管理栄養士と一緒に訪問にいかれたこともあるんですよね?



二階堂さん:管理栄養士の斎藤さんには「いつでもいけるよ!」と言ってもらっていたので

嚥下食の作り方を自宅でご家族様に教えてもらいました。

調理時間は通常と変わらずに安全な食事を提供できるとご家族様にも喜んでもらえたと思います。



髙橋:ご家族様の想いに応えることができたということですね。

木下さんや斎藤さんは訪問リハにはいかれないんですか?



木下さん:難しそう…


斎藤さん:技術と知識が必要と感じています!


二階堂さん:日々、勉強ですね(笑)




訪問リハをやりたい人も入院リハをやりたい人もどちらも大歓迎!!


髙橋:働きやすさはどうですか?



斎藤さん:患者様のために十分に時間がとれるので働きやすいと思います。


木下さん:私もそう思います。


二階堂さん:休みは調整しやすいですし、時々ある勉強会の時以外、基本的に残業はないです。


木下さん:嚥下検査入院の時には夕食の評価に残ることはあります。


二階堂さん:ST部門の立ち上げから関わっているので栄養科と密にやりとりができたり、最近では歯科衛生士の介入も始まったりして働きやすいですよ。

歯科衛生士さんが行うより専門的な口腔ケアはすごいです!

(2023年3月から歯科衛生士さんが病棟で配置になりました!!)



髙橋:言語聴覚士に加えて、管理栄養士、歯科衛生士、そして歯科医師による

嚥下内視鏡検査と体制が整ってきていますね。


最後に、転職活動中の言語聴覚士さんに向けてメッセージをお願いします。



二階堂さん:今までの経験を生かせる環境が当院にはあります!!



髙橋:あ、最後にもう一つだけお聞かせください。

どういう人と一緒に働きたいですか?



二階堂さん:エネルギーがあって、明るい方ですかね。

「この分野や領域なら自信がある。」という方が入職してくれたら心強いです。

何よりもコミュニケーション力が大事ですね。



髙橋:コミュニケーション力は大事ですよね! 本日は、ありがとうございました。




当院の言語聴覚士は急性期から療養型病院、そして介護老人保健施設まで幅広い経験をしてきた方々です。それぞれの経験を活かしあいながら摂食嚥下領域を病院の強みとできるように日々、お仕事をしている姿が目に浮かびました。

課題はまだまだありますが、看護師やナースエイド、管理栄養士、歯科衛生士などと共に多職種で摂食嚥下にお困りの地域住民の方々を支えていく体制は整備されていることがよくわかる座談会となりました。


最後までご覧いただきありがとうございました。




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