みなさま、「もしバナゲーム」という言葉を聞いたことがありますか?
アドバンス・ケア・プランニング(以下、ACP)は、「将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセス」と言われています。
このACPは、住み慣れた地域で自分らしく日々を過ごすために、とても大切な概念だと、我々は考えています。しかし、自分たちもACPについての勉強が十分かと言えばまだまだ足りないなぁ、と感じておりました。そんな時、この「もしバナゲーム」と出会い、自分たちでもやってみよう!と早速準備をしました。
「もしバナゲーム」は、一般社団法人iACPがACPを考える上で大切な要素の一つである「人生の最期にどう在りたいか」ということを考えるきっかけになるべく、作られたゲームです。
もしバナゲーム!素敵なデザインのカードが36枚入っています!
簡単にゲームの手順をお伝えします。それぞれの参加者に5枚のカードをお配りし、残りは山札にします。次に5枚のカードを山札からめくり、表にして場にひろげます。プレイヤーは順番に、表になった札の中で自分が大切だと思うものがあったら、自分の手札と交換します。これを順番に、山札が無くなるまで繰り返していくと、最終的には自分に大切なことが書かれたカードが5枚残ります。この5枚の手札から更に2枚選んで捨てて、大事なカード3枚を手札に残します。最後に、「何故この3枚を残したのか」をみんなに説明をして、ゲーム終了です。
今回は、4人の職員に集まってもらいました。医師、看護師、管理栄養士、事務員と多種多様なメンバーが集まりました。ファシリテーションは、作業療法士の資格を持つ事務員が担当し、でゲーム開始です。
自分にとって大事なものってなんだろう?
そんな思いでカードを吟味する参加者のみなさん。人が捨てたカードでも自分にとっては大切なこともあり、カードが入れ替わります。
最後は選んだカードの中身を参加メンバー同士でシェア。その中には、十人十色な想いがたくさんみられました。
苦痛がないことがとても大切と感じる人、家族と一緒であることが大切な人、逆に家族に深くこだわり過ぎない人、本当に様々な想いが飛び交い、それぞれ違いがあるということをみんなで共有することができました。
それぞれの想いを真剣に聞くメンバーたち。考え方は人それぞれでした!
このもしバナゲームを通して、職員同士が対話をして互いを理解し合うというプロセスをたどることで、より良い医療提供や意思決定支援をしていければと思っています。
最後に、本日の参加者に招待状を1枚ずつ渡して、次回の参加者に声をかけてもらうようにお願いしました。今後も定期的に続けて、職員みんなでACPの理解を、もっともっと深めていきたいと思います!乞うご期待!
招待状はこんな感じ!次はどんなメンバーの話しが聞けるか、今から楽しみです♪
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